Tohoku University Rowing Club

[大学間対談#1] ボートはフィジカルじゃない⁉

-今回は他大学との対談企画!東北大の中にいるだけでは気づけない事や相手校の特色を知れたら良いなで始まったこの企画、第一回のお相手は一橋大学さんです。まずは軽く自己紹介をお願いします。

鈴木:一橋大学の新3年生で漕手をしています、鈴木康正です。神奈川県の湘南高校出身で部活はサッカーをしていました。よろしくお願いします。

              一橋大学3年鈴木康正

加藤:自分は東北大新2年で漕手の加藤康助です。群馬県出身で卓球をやっていました。よろしくお願いします。

       東北大学2年加藤康佑

        “ガチの部活を求めて”

-早速ですがなぜボート部に入ったのか、そのきっかけや経緯について聞かせてもらいたいです。

鈴木:はい。僕の母校である湘南高校サッカー部は公立にしては割と強い部活で良いときは県大会ベストエイトいけるぐらいのとこだったんですよ。なんで大学でも部活やるなら「がち」が良いし、でもサッカーはもう良いかな~と思っていたら、高校の先輩から誘ってもらって知った感じです。最初は寮生活がネックで、ボートも試乗会がコロナで出来ず、乗ってみないと分かんねと迷っていたけど、全然乗れないから7月ぐらいに「じゃ入るか」って感じで入りました。加藤君はどんな感じ?

加藤:自分も鈴木さんと同じで卓球はもういいやって思っていたけど、サークルとかは社会人になってからでも出来るし、やるならしっかりした部活をしたかったんですよ。それでいろんな新歓回った中で、ボート部の新歓PV観てボート乗ってみたいって思ったんすよ。それとホーム感と言いますか、ボート部が一番落ち着けたのも理由の一つですね。

鈴木:確かにね。艇庫とかで一緒にいる時間が長いから素の自分が出せると楽だよね。

      “疑問・発見・共感”

ーお互いが持っている疑問を聴いてもらっても良いですか?練習方法や環境についてでもOKです。

鈴木:やっぱちょっと気になっているのは、寒くないのかな~ってこと そもそも練習はどこで?

加藤:練習は貞山堀という運河?川?でやっていて、寒くないかと聴かれたらやっぱり寒いですね。 流れがあっても冬は凍るときもありますし、そういうときは乗艇練習をやめて陸上トレーニングに変更したりしています。あと東北大しか練習してないところなので、沈したときに発見が遅れると寒さで危ないというのがありますね。でもコーチが自転車で付き添ってくれたりマネージャーがお湯の準備をしてくれたりとサポートしてくれてるので活動が出来てます。

鈴木:なるほど。僕たちが練習する埼玉の戸田では他大学や社会人チームなどがたくさんいるから、そういう沈に対する危険意識はそこまでないかもね。でも冬に乗艇機会減っちゃうのは東北大というか北国ならではのハンデかもしれない。戸田はすごい雨が降ったり、たまに雪が積もらない限りは乗艇できるからね。

加藤:次は僕から、同じ国公立大として、私立のように経験者が多くなく初心者中心の環境でどんな風に練習や食トレやっていましたか。東北大は釜房艇庫という新人だけで使える環境があり、そこで体力作りとか基礎から教わってました。

鈴木:一橋も始めはキャンパス内で練習開始して、俺は7月入部でみんなより少し遅れて入ったからいきなり練習メニュー始まってきつかったけど、体幹とは徐々に増やしていったから無理せず出来たかな。食トレとかは強くなるためには体大きくしないといけないと考えて、同期とかと競って食べてたかな。

加藤:コロナ禍の中で活動に制限がかけられたと思うんですけど、練習とかはどうやっていましたか。学校の施設が使えないときはやっぱり公園でエルゴとかしていましたか?

鈴木:俺らもやってた。大学の施設が使えないときとかはしょうがないから庭にエルゴ置いたりしながら活動を続けてた。多分多くの大学がそうだったんじゃないかな。

練習のことで言うと、一橋で俺が一番きついと思う練習は冬場にやってたエルゴの4500m×3っていうメニューなんだけど、それを毎週やってたな。練習場の壁に歴代記録が貼ってあって、今はNTTに所属してる荒川さんっていう人のぶっちぎり一位の記録が残ってる。加藤さんが一番きつかった練習はなに?

加藤:東北大はさっきも言ったように冬に乗艇が出来ない事があるので、持久力を維持するためにエルゴのUTメニューが多くなるんですけど、毎日のように30分×2とかやってると心が折れそうになりましたね。音楽とか聞きながらなんとかやってたけど、気持ちの面できつかったですね。

鈴木:確かにエルゴは景色も変わんないしつらいよね。東北大は冬はシングルメインで漕ぐ?戸田では多くの人がシングルとかダブルみたいな小艇で漕ぎ込んでるけど。

加藤:東北大では冬場は沈が怖いので大艇メインで出してますね。小艇はちょっと暖かくなってきた春に出してるイメージですね。

        戸田での練習 鈴木

     “不安はあったけど”

ー新入生の時の不安でこんなのがあったなとか、それが入ってみて実際はどうだったのかと言う感想を聞かせてほしいです。

鈴木:まずあったのは先ほども触れたんですけど寮生活が不安でしたね。でもそれは生活していく内になれてきたし、今ではとても居心地の良い場所になっています。あと新入生のころは時間的拘束とかあってバイトとか勉強、留学そのほかやりたいことが出来るのかと思うかもだけど、それは別に入学したタイミングでなくても良いわけで、俺はボート部みたいに四年間かけてする活動を軸にした方がいいと思ったかな。

加藤:自分は新歓PVとか見て先輩の皆さん体がごつくて自分が練習についていけるか不安だったけど、(入部当初は腕立ても五回が限界)自分のような初心者が多い環境だからこそ、元帰宅部や文化部出身者でもきちんと成長できるメニューが組まれていて、誰でも活躍できるんだって事を実感したので、そのことは新入生に伝えたいです。

       岩沼での練習 加藤

      “頭を使おう!”

ーボート競技の魅力って何だと思いますか。

鈴木:まあ、ボート競技はかっこいいし楽しいよね。艇が走ったときとかクルーで一体感感じられたりとか、動きを研究したりとか。単純な動きに見えて実は結構複雑だから、奥深いよね。

加藤:運動苦手な人って走ることとか球技とかが苦手って言う人多いけど、ボートってちょっと特殊でちゃんと理屈を理解すると艇速は伸びるし、フィジカルもやった分だけ結果出るから、自分はボート競技は裏切らないスポーツだと思います。

鈴木:俺は元理系で一橋は後期入学なんだけど、ボートって理論的な側面がかなり大きくて、よく「卵を踏み潰さないように」とか「潜るようにファイナルしろ」みたいに感覚的な表現あるけど、やっぱりその感覚も理論に基づいているから、その理論の理解を一歩ずつしていくのが理系は得意だと思う。俺とかそういうの考えるのが大好きなんだけど一橋は理系の話出来る人少ないから、文系理系両方いるのは強みだと思うな。だから俺は後期経済理系を入れようと密かに頑張っているんだけど笑。

加藤:たしかにボートってフィジカルごり押しの印象があったけど、やってみると意外と繊細だなって事がわかってきました。

鈴木:「ボートにおいて最大のテクニックはフィジカルなんだよ」って野村さんの言葉があって、これは俺の考えでは最終的には筋肉ムキムキの強いやつが勝つ事だと思うんだけど、physicalってphysiつまり物理なんだよ。だからもっと現象や形而上学的な事に日本ボート会は関心を持つべきだと俺は思うね。笑

最後に何で日本一を目指すかって言うのも、勝つことで周りの人を感動させたり、初心者からでも出来るんだと多くの人に勇気を与えたりと単に勝つことだけじゃない、そういう側面が学生生活を捧げてやってる意義じゃないかなと俺は考えたりするかな。

ーお二人ともおありがとうございました。一橋ボート部のことや話を通して逆に東北大ボート部のことも知れる良い機会になりました。ということで今回の対談は以上です。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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テーマの著者 Anders Norén